思春期の子への対応について

思春期の時期と言うのは、大人が思っている以上に子どもの時期です。

また、思春期の子どもたちは、指導者を求めていません。なんでも出来ると考え、なんでも自分でしたいのです。

しかし客観的には指導者が必要なのです。信頼できる大人が必要です。

思春期の子の多くは、大人への信頼ではなく、同世代の特に同性の子(友達)と繋がりを強くします。

大人を求めておらず、手助けすら求めていないのです。

仲間を大切にし、大人への介入を拒否する場合さえあります。

まずはそのことを理解し尊重しましょう。必要以上に大人扱いすることなく、意見を聞きましょう。

そして、昔はこうだったなどと言わずに、物事に気付かせるきっかけを与え、意見の押し売りをやめましょう。


大人になると思春期だった頃のことを忘れます。

カオスだった気持ち、体の変化、性への興味、漠然とした不安、とてつもないエネルギー。今を生き、10年後の未来の事ではなく、部活の事、好きな人の事、席替えの事の方が重要だったあの時の気持ちです。

思春期は不安定で、思っている以上に子供で成長の時期でエネルギッシュです。

そのカオスを理解してあげてください。本人でさえ自分の変化と心の不安定さに戸惑っているのです。

それを理解せずに頭ごなしに説教をすることは、雨の日に水を与えるように無意味であり、根腐れを起こす原因になります。

もし誰かが、雨の日に花に水を与えていたら、バカか?と思いませんか?それを大人がしている場合があるのです。